「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」
2018年11月に中央教育審議会から出された答申にこの名前が付けられています。
中央教育審議会とは何か
中央教育審議会(略称:中教審)は、文部科学省におかれている文部科学大臣の諮問機関(簡単に言えば、文部科学大臣の質問に対して、調査や回答、意見(=答申)を行う専門機関)です。
グランドデザインとは何か
グランドデザインとは、全体構想のことで、長期間にわたる事業計画(理想上の大枠)などのことをいいます。
「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」とは何か
つまり、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」は、
国に向けて専門機関が述べた、教育を変化させていくための長期計画書ということですね。
なぜ長期計画書が必要なのか
人口が減少し、先々の社会の姿が予測不可能である時代を生きていく、これからの子供たち(正確に言えば、これから学ぼうとする人たち、また、現在学んでいる人たちも含む)に向けて、国の高等教育がこれからどう変化していくのかを明らかにするためです。
どんなことが書いてあるのか
2018年当時の22年後である2040年を見据えた内容になっており、その内容は「めざすべき姿」「組織変革の促進」「教学改革の推進」「経営改革の支援」「課題の提示」の5項目に分けられます。
グランドデザインに掲げられた理想が実現することで、高等教育がすべての学ぶ人たちの「学び」の意欲を満たすことができ、それは引き続き社会を支える基盤となっていくとしています。
まとめ
2040年には、当然2040年問題も抱えています。
その問題に立ち向かうのは、我々だけでなく、これから学んでいく子供たちでもあります。
彼らが、どのように学び、何を身につけていく必要があるのか、また、その教育をどう行っていくべきなのか、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」には、その理想形が表現されています。
「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」を読み解くことで、教育のこれからを予想することができるはずです。
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